この連休中に観た映画の中でいちばん好きでした!
『幸福なラザロ』Lazzaro felice - Wikipedia
イタリアの女性監督アリーチェ・ロルバケルAlice Rohrwacherの新作です。
ちなみにこの映画にも出演していたアルバ・ロルバケルAlba Rohrwacherはお姉さんで、今やイタリアの顔を代表する女優さんなので、こちらの方がおなじみかもしれません。
やはりそのお姉さんが出ていた前作
『夏をゆく人々』Le meraviglie - Wikipedia (※アマゾンでご覧になる方はコチラ)
も大好きでした。(モニカ・ベルッチMonica Bellucci が美しくてね!)
ラザロに戻ると、ラザロとはもちろん聖書に出てくるラザロであって、ラザロだから〇〇するんです。(〇〇はネタバレになるから言わない・・て「聖書に出てくる」でバラしてるようなもんか・・)
映画は前半後半に大きく分かれるんですが、前半は須賀敦子さんの本のなかにもチラと描かれている、20世紀になってもなお前近代の農奴の生活(と意識)を引きずっている貧しい小作人たち(とその領主階層)が描かれ、後半はその構造が崩壊したあとに流れ着いたおなじ人々が暮らす大きな街が舞台となり、その両方の世界を生きるひとつの淳朴な魂のありよう・・といったところでしょうか。
後半は、あ、トリノTorinoだ!(この3月行って来たばかりの)とすぐわかったんですが、ミラノMilanoでも撮影があったとクレジットがある。
してみると、前半はピエモンテ州Piemonteのどこか田舎の方かしらん?と思たら、なんとLazio州。ラツィオはローマのある州ですがその北のはずれのバーニョレージョBagnoregioという町で撮影されたとクレジットあってびっくり。
こうして行きたいところがまた増えていくのでありました。
これから観る方々は、前半の顔顔をよく覚えておいて後半の顔顔にどうつながっていくかをよく確かめてくださいね。