稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

Trieste トリエステの夜

もともと Milano, Venezia, Padova 制覇後の北イタリア落穂拾い旅、Verona(歌劇付き)を中心に、というコンセプトだった今回の旅、クロアチアがなくなった時点でTrieste も無しにしてもよかったのかもしれない…。

と、Venezia から先の移動にやたら時間のかかる列車の中で思ってたのですが、須賀敦子さんに私淑するわたしとしては、やはりどうしても行っておきたかったところでした。

そのトリエステの広場で海に落ちる夕陽を待っている最中、めずらしい現象に遭遇。

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夕日の右に縦に虹のようなものが見えますか? すぐにググってみると、これは虹ではなく日暈の一種なんだそうで、なるほどよく見ると左側にも等距離にうっすら光が見えました。

月を綺麗に囲む月暈を見たことはあるけど、日暈て初めて!しかも旅先のトリエステで…。

瑞兆かな?そういうことにしておこう。

このあと虹はだんだん丸くなりいっときはほとんど二つめの太陽のようになり、それから三つの虹にまた分散し、日没時には消えておりました。

肝心の海に沈む夕陽は、よくあることで海上に雲が多くその瞬間は見えなかったのですが、多くの落日待ちの観光客を納得させる美しさを残していきました。

ちなみに大阪も夕陽の美しい街で、あちこちで美しい落日見られますが、旅先でもその街の方向を確認して夕陽の鑑賞を楽しみにしているわたし。でも世界の観光客に同好の士は多いらしく、夕陽の名所は、カンボジアから宍道湖に至るまで、かなり早い時間から落日待ちの観光客で賑わいますね。いつか、世界一の夕陽といわれるサントリーニ島の夕陽も見てみたいです。

トリエステの街、triste(悲しい)と似ている言葉の響きから、また須賀さんの著作から、なんとなく物悲しい街を想像していたのですが、夏のこの時期は観光客でいっぱい!しかも主にイタリアの国内観光客です。夜ともなると街のあちこちに音楽が溢れてました。ギンギンに電気効かせたロックから、三人編成ぐらいの民俗音楽ぽいのから、楽器もさまざま、アーティストもさまざま。

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写真の楽隊、地元の人々かと思いきやユーゴスラビアの(という自己紹介になにがしかの意思を感じさせますよね)楽隊だそうで、明日の夜はLjubljanaリュブリャナ(Slovenijaスロヴェニア)に移動するんだそうです。

手前の可愛い二人の飛び入りダンスは、間違いなく地元のお嬢ちゃんたちのようでした。