稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

恵比寿映像祭など

昨夜の満月は東京・恵比寿ガーデンシティ。不思議な彫刻のおかげでなんだか古代風に神さびた写真になってしまった。

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週末東京、充実してました。久々お会いして道案内までしてくださった友人に感謝!

美術展では東京都美術館ハマスホイとデンマーク絵画」(北欧の柔らかい光と室内の光が美しかった!)、国立新美術館ブダペスト」「DOMANI」。映画ではアンスティテュ・フランセで『馬の嘶き』Sport de filles (2011) Patricia Mazuy 。

en.wikipedia.org怪我した片目を縛って馬に乗る剛情っぱりがなんとも魅力的なマリナ・ハンズ Marina Hands、馬バカでややこしいエロオヤジのブルーノ・ガンツ Bruno Ganz。原題は「女の子のスポーツ」馬術をめぐって女たちのいわば勝鬨争いが繰り広げられる様子を喩えたものか?それともそういう言い回しがあるのか?
あと、なんといっても充実してたのが、東京都写真美術館などで開催中の恵比寿映像祭でした! 遠藤麻衣子さんという映画作家の作品を初めて見て感心しきり。映像の重ね方、音の重ね方、音楽の使い方がめちゃくちゃセンス良くて、もともと音楽畑の人という経歴に納得した。『TOKYO TELEPATH 2020』という作品では、全篇ゲリラ撮影で撮ったという東京という街の、疾走するリズムを見事に表現していました。表面を滑り反射する東京、下を流れる隠された(オカルトの)東京、見えているもの/見えないもの、聞こえているもの/聞こえないもの、東京という街を支配する時間・・。
かと思えば、高谷史郎は別のやりかたで、やはり東京の町に存在する時間を確かに切り取っていくし・・「時間を想像する」というテーマの本展、ほかにもタイの街を流れるノスタルジックでかつ不穏な時間(ちょうどその不穏なるものが噴き出した事件がありましたね)、ナマケモノの時間、ニュートリノの時間、モダンな時間、循環する時間、帝国の・ムッソリーニの・現在のローマを走り抜けるアフリカ系ランナーの時間、ギリシア悲劇オイディプスの物語に埋め込まれたアフリカ系の時間、東北の時間・・などなど、さまざまな時間の流れを体感することができました。