稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

このささやかな日常は?

3末の旅行の取りやめに続いて、2末に予定していた計画もダメになってしまいました。これも新型コロナウイルスの影響。主催者の判断。ま、見知らぬ人々がひとところに集まって一定期間生活を共にする・・みたいな企画だから仕方がないか・・。
その代わり、3月中旬から4月にかけて個人旅行をいくつか計画してるんだけど、これもどうなるか・・?
神戸大学の専門家の警告のあとに、ぞろぞろ下船する人たちがテレビに映り、それを報道陣が囲み、普通に家に帰っていく姿が映し出される・・ちょっとゾッとする。別のニュースでは空気から移るエアロゾル感染の可能性も・・。
これ、どうなんの? 感染はまだまだ拡大するんじゃないの? いつまで続くの?
そろそろ「映画館のような閉鎖空間は怖い」という声も周囲で上がり始めている。(不思議に男子ばかり。)
マスクは防御にはあまり役立たないらしいのでしてないけど、満員電車に乗る時、人と近い距離にいる時などなんとなく嫌な感じ。手すり、吊り革などは持たなくなった。ドアノブなど触った時には後で手を洗う。こんなこと、これまでの人生でしたことなかったなあ・・。
ほぼ毎日の映画館通いもどうなるか?
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これも同じような傾向の映画を一日に見てしまった例。3本ぜんぶ日本映画。
前田建設〜だけはちょっと肌ざわり違うけど、いずれもなんらかの欠損をかかえた人間たちの、ささやかな日常の営みを見つめた作品、とでも言おうか。
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『37セカンズ』

映画「37seconds」公式サイト

この車椅子のヒロインを演じた佳山明というひとが先にいて、この企画かと思ったら、クレジットのところにオーディションに来てくれたたくさんの人たちに感謝とあり、ということは脚本が先にあって、オーディションで選んだのね〜。(そう考えてみると、ちょっと設定が彼女の身体的条件にそぐわないところがあったかな?)。それぐらい、びっくりするぐらい、この子がいい!声も体も存在感じたい。なんせ(あの)神野三鈴と対等に渡り合っていくんだもの(笑)。そして、大東駿介がめずらしく受けの感じの役でこちらも良かった。
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前田建設ファンタジー営業部

映画『前田建設ファンタジー営業部』公式サイト

これは実話なのね〜。実在の前田建設の広報部がそういうアホな企画をしてウェブページ作ってしまって、やはり実在の取引先の(いずれも大企業の)協力も得ながら、こういうアホなことを大真面目でやっちゃったと。(「アホ」というのは褒め言葉です。)これは映画よりテレビの連続ドラマでやる方が良かったかも?とは思ったが。こんなんの方がよっぽど企業広告としての効果高いよね。
ここ↓が実在のウェブページ。

前田建設ファンタジー営業部

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『静かな雨』

映画『静かな雨』公式サイト

作品に流れる独特の時間。それは仲野太賀演じる主人公が足を引きずりながらゆっくりゆっくり歩くリズムが作っている。鯛焼きを一つずつゆっくり焼く時間。雨が降る時間。そしていつも雨上がりの、美しい朝の光・・。主人公を追い越して早足で歩く人々(合理的で機能的なことのみ良しとされる社会のせわしさに追われる人々)が見失っているものを、ひとつひとつ拾い上げる監督の視線がみごとである。