稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

ネット配信ライブなど

知人の口の悪いのに言わせると「いまのコロナ危機は安倍にとっては千載一遇のチャンス」だと。高齢者や疾患のある人や生活困窮者がバタバタ死んでくれる、中小企業はどんどん倒産してくれる(安倍のおともだちの大企業だけが残る)、緊急事態宣言もそれで目標の8割減に届かなければ、たとえ感染爆発や医療崩壊が起こったとて「国民の自己責任」で、こんな国民はお国が統制してやらないとどうしようもないからと改憲して独裁体制を固める・・。実際に戦前さながらの「挙国一致体制」に向かっているようで空恐ろしいです。
で、いまでも既に地方都市とか旅行してひしひし感じるのが、大手飲食店チェーンやコンビニがどこの街の中心街にも幅ってることだけど、この危機が過ぎればもっとひどくなって、あたかも野分が草を薙ぎ払ったかのように、土地に根付いた小さなお店や小さな事業所が残らず消えてしまっているのではなかろうか、と、それも怖ろしい。
みんな、なんとか生き延びよう。で、国家独裁に向かうことだけはなんとか阻もうよ。
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ストローブだけは書いたけどほかにもネット配信いろいろ家で楽しんでまして・・
シネマテーク・フランセーズCinémathèque françaiseが所蔵作品を無料で公開してるやつ。

www.cinematheque.fr

HENRIとあるのはもちろん創設者のアンリ・ラングロワHenri Langloisの名を取ったもの。いまんとこジャン・エプスタインJean Epsteinの3本(うち1本は代表作の『アッシャー家の崩壊』)とオタール・イオセリアーニOtar Iosselianiの2本。字幕なしだけどフランス語イタリア語などわからなくてもなんとかなると思う・・。
これはまだ見てないけど見なければ・・なのが、クラウス・ウィボニーKlaus Wybornyの作品たち

vimeo.comVimeoにあがってる無料のやつではチリの映画作家ホセ・ルイス・トレス・レイバJosé Luis Torres Leivaの作品たちや濱口竜介『天国はまだ遠い』。
YouTubeにあがってるのはそれこそ山ほどあるけど、アニエス・ヴァルダAgnès Vardaの2008年の短篇“The Little Story of Gwen from French Brittany” ("La petite histoire de Gwen la bretonne")とか、上記Klaus Wybornyのとか、京都造形芸術大学(お願いだから「造形」を省くのはやめようよ。)が映画制作ゼミで作った作品、青山真治福岡芳穂鈴木卓爾監督『カラフルな細いパイプ』と瀧本智行監督+福岡芳穂監督+荻島健斗監督『堂々めぐり』、いずれも見応えありました。

映画以外では音楽配信をいっぱい楽しんでます。もちろん坂本龍一がcommmonsというチャンネルを通じてどんどんYouTubeにあげてくれてるやつとか無料のもいっぱいあるけど、有料配信もあれこれ。だって、このかん、どれだけたくさんの行くつもりだった舞台やライブが中止または延期になってる? アーティストもファンも欲求不満が爆発しそう・・。
写真は昨夜(4/13)やってたのが京都の老舗ライブハウスRAGの有料配信ライブから、バケツドラムとフルートとカリンバのユニットfree paper。映像も音質もすごく良くて、彼らは普段路上ライブが多いんだけど、どうしても音のバランスがむずかしい(カリンバの繊細な音がバケツドラムの迫力に負けてしまいがち)。このライブでは音のミックスが絶妙で、フルートの音もカリンバの音も綺麗に冴え、彼らの技巧が十二分に味わえて素晴らしかったです。無観客ライブとてやりにくかったのであろう、MCちょっと噛んでたのが微笑ましい。

free_paper@RAG