稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

無声映画もいっちょ

神戸のクラコメ映画祭ではもいっちょ特筆すべきがあったね。ちょうど『Mank マンク』の公開(Netflixでなく劇場で見た)に合わせて、マリオン・デイヴィス主演の『活動役者』Show People (1928)も楽しかった!マリオンの一般的評価は新聞王ランドルフ・ハーストの愛人というだけで主役映画バンバン撮ってコケた大根役者とか何やら怪しい殺人事件にも関わっていたとかあんまり良くない噂で語られるのが常だけど、これを見ると、ラブコメ女優として最高ではありませんか!百面相のシーンとか可愛い可愛い・・(というか無声時代の俳優はこれぐらい演技できて当然というべきか?)
映画業界内幕ものとあって、監督のキング・ヴィダー自身まで最後に出てきたり、字幕でわかるジョン・ギルバートやチャーリー・チャップリンダグラス・フェアバンクス以外にも有名どころがいっぱいいたに違いない。(詳しくない私が悔しい)。ゴシップおばさんのルエラ・パーソンズはわかったぞ。
『Mank マンク』Mank (2020)の方の評価は褒貶さまざまらしいけど、(より有名な?)弟のジョゼフの方でなく兄のハーマン・マンキヴィッツのキャリア随一の名作『市民ケーン』の出自の怪しいエピソードを、いかにも怪しく美しい白黒映像とやっぱり怪しいゲーリー・オールドマンと妖しいアマンダ・セイフライドで描いてみせた、デヴィッド・フィンチャーの名人藝ということでよろしいんじゃないでしょうか?