稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

中国話は続く・・

今年の7月1日は雨が降らなかったね。中国も雨の多い季節、天安門広場で大規模な式典やるのは一つの賭けでもあったが習近平はその賭けに勝ったと報じたニュースもあった。民衆の集会は禁じられ大陸賛美の虚しい式典だけがあった香港も雨は降らず。

香港へのこの酷い弾圧やもっと苛酷なウィグルへの弾圧(むしろジェノサイド)、チベットなど他の民族も隠に陽にさまざま抑圧されているし、ミャンマー(ここの情勢も本当に心配)の背後にも中国がいる。この非道いやり口は世界にある程度見えているのに、巨大な経済力があるからだろう(いま中国との経済的関係を断ち切れる国は世界にない)、外からの批判は断固受け付けず、今の中国の繁栄は中国共産党独裁のおかげ(習近平のおかげ)と自画自賛する。こんなもん本来の意味での共産主義ではない。スターリニズムソ連微塵も社会主義ではなかったのと同様・・。

それでも、例えば中国の都市部に住んでいる普通の人たち、普通の若者たちは、コロナの抑制もちゃんとやってくれてるし、それなりに良い生活ができるようになったし、それに、そもそも自分が住んでいる自分の国を悪く思いたくないし、パターナリズムにどっぷり浸かってる感じで習近平の中国を支持してるんだろうな。例えば大陸でも人気のあった香港のデニス・ホー(何韻詩)が中国に反旗を翻した途端、大陸のファンがどっと離れたという・・。逆にちょうど『ムーラン』公開時(あらゆる意味で不幸な作品だったと思うが)主演のリウ・イーフェイ(劉亦菲)が香港警察(弾圧の手先たる)を支持した途端、香港民衆を支持する人たちからボイコット運動が起きたり・・。

劉亦菲は、中国中央電視台がずーーっとやってる武侠ドラマのシリーズで『天龍八部』に出てきたとき、ほんとに清新で美しくていっぺんにファンになったのよね。政治的な発言は残念だったけど、いま大陸にいても香港にいても、中国政府に刃向かってはなかなか表現活動も思うに任せないというところもあるのだと思う。ジャッキー・チェン成龍)なんか早々に大陸寄りを鮮明にしたし・・(ジャッキーももちろんファンだから、7月1日の式典なんかに大陸政府の幇間として出てるの見て悲しかった。今更という感じではあるが‥)(芸能人は所詮だれかの幇間という見方はともかくとして)。

こういう厳しい情況だからこそ生まれる厳しい表現もあるのだと思うけど・・。

中国の映画監督、ビー・ガン(毕赣)だったりジャ・ジャンクー賈樟柯)とか鋭い人どんどん出てきてるし、もちろん香港インディペンデント映画祭でピックアップされていた若い監督たちも・・。チベット映画祭で見た『タルラ』『オールド・ドッグ』のペマ・ツェテン監督にも今の中国(それに虐げられるチベット)への鋭い批判がある。『ブータン 山の教室』の幸せな幸せな山奥の教室の背後にも、中国が迫ってきていると思うと・・。