稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

『誰もがそれを知っている』(ネタバレなし)

濃密ギリシャヨーグルトという商品が食感近いので普段はそれで我慢するのだが日本で買うとクソ高いフロマージュ・ブランがいつものスーパーに1/3ぐらいの値段で出ていたのですかさず購入。しかしこれまたしばらく朝食と夕食にこればっかりという量がありまして・・。(こんなんばっかり。)
それにしてもフロマージュ・ブランがちゃんと日本のスーパーで流通してるのは世界的に衛生管理技術が向上したせいなのか、昔はそもそも日本では手に入らなかったもんね。

昨日の1本は『誰もがそれを知っている』

es.wikipedia.orgイラン人監督、アスガル・ファルハーディー( اصغر فرهادی; Asghar Farhādī)、いつものことながら厳しい映画撮るわ・・登場人物の誰もが自分の情理に忠実で正しくて人間的で、しかし関わり合うことで物語は不幸な経緯を辿っていく。隠され取り繕われていたことを一つひとつ露わにしながら・・。その経緯、その人物らの関係性が緊密な強度でもってスリリングに描かれます。前半に伏線があちこち張ってあって(物語的な伏線でなく映像的な伏線ね)ボーッと見てちゃぁいけませんよ、みなさん。いったいコレどう収束させるつもりなのかと最後までハラハラさせる構成もとっても巧み。ああコレはもう一度見直さなければ・・。
一つだけツッコませていただけば元警察という登場人物がそこまで推理するくせになんでその可能性を仄めかさない?ちょっと考えたらわかるやんと。(ネタバレはしませんが。) ペネロペ・クルスPenélope Cruz、ハビエル・バルデムJavier Bardemの夫婦コンビも含めスペイン人俳優らのアンサンブルもスペインロケの風景も素晴らしかったです。