稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

京都アンビエント

京都アンビエントのことも書いておこう。テリー・ライリーの雨中のコンサート以外では、京都新聞ビル地下1階と京都中央信用金庫 旧厚生センターの展示を見たのですが、両方おもしろかったです。

まず京都中央信用金庫Corneliusの楽曲を部屋中に満たし音楽と音響と照明と映像とがコラボして文字通りアンビエントに楽しめる作品も、Buffalo Daughter / 山本精一の音楽と映像作品のインスタレーションも、とても良かったです。平日に行ったせいか意外と人少なめで、ある作品の中では先客いなかったことを幸い踊ってきました。(思いっきり下手クソな自分勝手踊り)。他の部屋(特に一番大きな部屋)でもみんな踊ればいいのに・・とか思ってました。

一番好みだった作品は、部屋のなかを霧で満たした作品「霧中夢 -Dream in the Mist-」。他の観客の姿がぼやっと見えたり見えなかったり変な雰囲気で見えたり、床が沈んで見えたり浮き上がったり見えたりのなかで、音楽と光の動きがダンスのようでとても刺激的でした。

京都新聞ビル地下の作品「async - immersion 2023」にはたっぷり3時間ぐらい長居したなぁ・・。坂本龍一の音楽は約1時間でひとめぐりするのだけど、高谷史郎の映像が同じモチーフを幾度も使いながらまったく同じパターンは一つもなく、ずーっと変化し続けていくところが面白くて面白くて・・。同じ作品の別ヴァージョンは東京で見たことあったけど、これも全く見飽きませんでした。

ここは昔は印刷工場だったのかしらん?輪転機が数多く回ってたのかしらん?そう想像すると新聞インクの匂いまで残っていそうで・・廃墟感のあるだだっ広い空間に横長の白い大きなスクリーンが置かれ、雰囲気もすごかったです。

いずれの会場も、作品のなかを自由に歩きまわったり動きまわったり座ったり立ったりダンスしたり・・その体験じたいがとても楽しかったです。