すれ違い、くい違い、勘違い、記憶違い、・・
かててくわえて（商売道具であるはずの）言葉がうまく出て来ず、低調な今日いちにちでした。
まぁ、こんな日もあらぁ・・
電車の中から素晴らしい夕陽が見られたことだけでよしとしよう。
帰り道には中天に半月を過ぎた上弦の月が美しくかかっていたし・・。
書きかけてて投稿できてなかった昨日の
EUフィルムデーズ2019 –映画で旅するヨーロッパ＠京都文化博物館フィルムシアター
昨日は
駐日欧州連合代表部選出作品『ウェスタン』 Western
監督：ヴァレスカ・グリーゼバッハ
ドイツ、ブルガリア、オーストリア／2017／121分／ドイツ語、ブルガリア語
de.wikipedia.orgいや凄い作品でした！ ドイツ人の肉体労働者の男たちがブルガリアの片田舎に仕事にやってくる。そして碌に言葉の通じない村人たちと抜き差しならず関わっていく。荒くれ男たちが未開の村にやって来て現地の人々巻き込んで大暴れしたり決闘したり恋愛沙汰あったりの西部劇の構造をもって、いまどきのヨーロッパが語られるわけですが、このあらかじめ歪んだ力の場のなかで、さまざまな接触や関与や駆け引きがあり、真面目だったり自己本位だったり狡かったりセコかったり卑怯だったり欲深（物欲も色恋も金銭欲も）だったり吝嗇だったり嫉妬深かったり各人の人間性がその動作や言葉に隠しようなく露われて、不均衡な力に圧されてさらに歪んでいくさまが、なんだか救いようがなくて・・唯一無垢な媒介項だった白馬も・・そしてまるで冗談みたいに宙づりにされるラストに流れこんでいくのがなんともリアルでした。醜い人間たちに比して自然はあくまで美しいしね。
