稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

サイレンス

室内オペラ「サイレンス」アレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat

室内オペラ「サイレンス」〈日本初演〉 | ロームシアター京都

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川端康成の小説『沈黙』をモチーフにした現代オペラ。弦楽器と木管楽器(いろんな大きさのフルートとクラリネット)編成のシンプルな音楽も良かったしオリエンタリズムにならない程度に日本的なるものを援用した美術や衣装なども良かったし歌と芝居も完成度高かった。(日本女性の魅力を語る場面で背後に『雪国』の映像が流れるのは・・ぴったり過ぎるのかなんなのか・・)。面白かったのはすべてフランス語のセリフの中で「カタカナ」とそこだけ日本語で発音される語のk音とt音がすごく厳しく耳に響くのと、「水」の「ミ」、「茶」の「チ」のカタカナを毛筆に墨をつけて立てかけた白い紙に書くという場面があるのだが、そこではフランス語のeau(水)が同音のアルファベットの「o」で記され、同じくthé(茶)が「t」で記され、二つのアルファベットが漢字の「子」のもとの字、またはメスのマークに見えるという・・
もう京都公演も東京公演も終わってからこれを記すのも手遅れなのかもしれないが。