稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

科学的に安全?

日本が海洋放出を決めた「処理水」は科学的根拠に基づき安全であることを完全に実証されている。それに対して反発したり疑問を抱いたりする国だったり国民だったりは「科学的でなく」ただ感情的に反発している・もしくは嫌がらせで禁輸措置など行なっている・・

という論調の国内ニュースに唖然とする。「科学的根拠に基づき完全に安全であると実証された」の部分を強調すればするほど、本当はそうは思ってないでしょ?が透けて見えてくる。「汚染水」と失言して総攻撃浴びた某閣僚さんのようにね。

こんなん完全に国内向けでしょう。国内のよっぽどナイーブな(「繊細な」の意味でなく「無知な」という意味です)人々か、政府の言うことは完全に正しくてそれに少しでも逆らう人は「非国民」「反日」とか断ずる人か、政府になんらかの鼻薬を嗅がされている人たち、でない限り、おかしいことはわかるはず。

ツッコミどころは二点ある。

その一:「科学的根拠」だったり「科学者の証言」「科学的実証」がいかに信用できないかについては、水俣とか原発とかコロナとかで既に明らかであるはず。(コロナについてはまだまだだけどこれが国際的な訴訟沙汰になってないこと自体おかしすぎるよね)。今回の汚染水についてもトリチウム以外にも危険な放射性物質あるのを捨象してるとかいろいろ説ありそれはきっとその通りであろうと納得する以前に、そもそも「科学的」という言説がね、というのがある。はじまりからして「海洋投棄しないと汚染水がどんどん溜まっていっちゃって廃炉が先に進まないんです。お願いだから投棄させてね」という日本のもうどうしよもない自己中な動機が先にあって「海洋放出」という結論ありきで進められた話であり、科学的根拠云々は後付け理由であることは明らかであるし。(で、なおかつ悪いことには海洋放出30年やったところでほんまに廃炉がちゃんとできるかどうかについては不透明、どころかほんまはできないんじゃないの?の見通しもあることだし)

その二:科学的根拠だの何だの一切わからなくても、歴史的な大事故を起こしメルトダウンしてまだ廃炉できてない原発の訳のわからない途方もない放射性物質に触れた水を「放射能汚染水」と呼ぶのは普通の感覚であり、それを日本政府がいかに「安全に処理しました」と口酸っぱく言い続けたところで「やっぱり気色悪い」「そんなの世界の海に放流しないでほしい」「そんな海で育った魚介類食いたくない」が普通の感情であろうと思う。ましてやそれを30年放出し続けるていうんやで。そんなんありえへんというのが普通の感覚であろうと思う。日本人外国人問わず。

んなこと、少し国際ニュースとか見て世界の(特にアジアやオセアニアの)ニュースの論調見てたらわかるはず。日本語しかわからない国民が国内ニュースの国内向けメッセージだけ見て「日本は正しい」とか思い込んでる図式は途方もなく危険や。

それこそ前の戦争直前の空気を彷彿とさせる。

日本は世界の孤児であるのに「日本は絶対的に正しい」と思い込む。

...ほんとは映画話書こうかと思てたけど今日はここまでにしときます。

今日は関東大震災100年の防災記念日であったけど、関東大震災朝鮮人虐殺を「なかったことにしとこう」言説にせよ、ちょっともうこのところの日本の言説状況どんどん危険な方向に傾く一方で、お尻がひやひやする。わたしはこの先徴兵されることはないやろけど、どんどん貧困化させられてるし働けなくなったらたちまち見捨てられて早死にするかもしれない。まーわたし一匹くらい早死にしたところで別にいいっちゃいいけど(いやしぶとく長生きしたいけど)それより何よりいまの若い人たちその次の世代の人たちの行く末が気がかりです。