稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

Che luna!

「なんという月!」・・『月を買った男』L'uomo che comprò la luna イタリア映画祭(大阪)で上映された作品で、終盤口にされるセリフです。

it.wikipedia.org今夜(日付は前夜)の日本の大阪の十四夜の月は、雲のなかの朧月ですが、これはこれで風情あり。

で、本作は、イタリアの辺境の島サルデーニャSardegna が、アメリカと月を争い、勝ってしまうというお話です。(て、ほんまか?)

映画のほとんどがサルデーニャ独特の文化をお笑いにするネタに終始するのですが、最後の最後になって、なんで「月」でなければなかったかがわかり、また前半に散りばめられていた伏線が回収され、めちゃくちゃ爽快きわまりない結末に至るのです。

そうです。サルデーニャはまさしくそういう(月を占有するにふさわしい)辺境なのです!

月を前に立つアンヘラ・モリーナÁngela Molina(スペインの女優さんですが)の美しいこと!まさに月の女神。彼女は、もちろん若い頃の妖艶さは言うまでもないのですが、ある程度歳取ってからも出る作品出る作品、ただの「おばあちゃん」じゃなく、必ず「美しき老女」として姿をみせるのが素晴らしいですね!

ところで、エンドクレジットをきちんと注意して読んでた方々はお気づきになったでしょうか? この映画、ロバの顔のアップで始まり、ロバがとても重要な役割を果たしています。そのロバちゃん、実際は2頭で演じられたようなのですが、その1頭の名前が、まさしく"Luna"なんです!・・偶然なのか、狙ったのか・・?

今年は用事がうまく飛んでくれたおかげでイタリア映画祭7本のうち6本見られそう。明日は(日付は今日)4本連続なり。