稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

わたしは列には並ばないだろう

ぜったい並ばんよ。デマに惑わされる愚民でもないし「みんな並んでるから念のため並んどこう」とか言ってる近所のおばさんとも違うし。ま、これが生死に関わることならともかく、トイレットペーパーなんぞ無くたって生きてけるじゃないの。

並ぶ人たち、買い占める人たちを見てて何が醜いかって、自分さえ(自分の家さえ)よければ他人はどうなっても構わないという根性ね。いいよ、わたしはあんたたちとはちがうから。そりゃ切れてしまえば不便だけど、そんな不便ぐらい、甘んじて受けてやるわよ。あんたたちより少しはもっとdecentだってことを示すためにね。(こんな調子じゃ生死に関わることさえギリギリまで並ばないかもしれないが・・)。

てなことを考えつつ、まだガキだったオイルショック時のトイレットペーパー買い占め騒ぎのことを思い出してた。うちの母がどう切り抜けてたかは知らないが、少なくとも並ぶとか買い占めるなんて愚かなことはしなかったけど、不自由はしてなかったと記憶する(なんでだろう?)。で、子どもながらに記憶してるのが、「日本人はいつの間にトイレットペーパーが必需品になってしまったんだろう?」とふと感じたこと。その当時には既にトイレットペーパーもティッシュペーパーも日常の必需品になってたんだよね。でもそれより少し前までは、落とし紙といえばゴワゴワのなんだか灰色の紙が使われてたし、ティッシュペーパーの役割をする紙には「花紙」とか「桜紙」(←うろ覚え)みたいなちょっと柔らかい紙とかが使われてたと思う。落とし紙代わりに古新聞を切って使ってた家庭もあったように思う。(もちろん水洗トイレ普及以前の話ね)。そんな時代を覚えているガキとして、トイレットペーパーが品不足になったからといって、そんなに困ることなんだろうか?と子どもながらに思ったのでありました。歳がわかるエピソードですが・・。

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今日の一本は『Red』。

redmovie.jpああ、これも女のファンタジー満載よね。こんな男(妻夫木演じる)にこんなふうに追っかけてほしいもの。で、間宮くん演じるところの(損な役)「夫」があまりに型通りであるところも(このあたりが重力となって物語が成立する。)

原作(読んでないけど)からしてきっとそうなんだろう。女性作家、女性映画監督をそう決めつけるつもりはないけど、やっぱりそういうふうに感じてしまうのは、当方もやっぱおんなじような女のファンタジーを共有しているからであろう。

でも、本作は許す。映像がすごくきれい。で、やっぱ夏帆はエロい。女の衝動と感情と行動がすごくよくわかる。「赤」というテーマが映像的にも物語的にもしっかり生かされている。という点で。柄本の演じる役がうまく媒介&狂言回し役になってて、『火口のふたり』のエロさも思い起こさせました。