稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

殺される・・

近所の商店街を歩くとマスク売ってるお店が目に入るだけで5〜6軒はある。しかも2〜3日前に見かけた時より明らかに値段が下がっている(はっきり値引きを打ち出してる店もあればシラーっと別の価格を付けてる店もある)。賢い消費者はちゃんと見極めているのだ・・。もう、ほんとにあのアベノマスク、へぼいとしか言いようがない。食品の異物混入が盛んに話題になったことがあったけど、1個の商品から虫一匹出てきただけで全国に出回っている全品回収だぞ。虫程度なら胃に収まってしまえば実質的に健康被害はゼロに近いだろうけど、鼻と口に直にあたるマスクがあんだけ不衛生だと健康被害が出るぞ。目視であれほどたくさんの割合でカビや虫が見つかるんだとすれば、目に見えない細菌やウイルスがどれだけあるか、空恐ろしいことは素人でもわかる。どんだけ不衛生な環境で製造され保管されてたかということで、それを「目視で問題のあった品は取り除いてるから大丈夫」って、ラーメンに入った虫をちょいと指で取り除いてまた同じラーメン出すようなもんやん。普通の企業なら責任者がずらっと並んで「申し訳ありませんでした〜」って一斉に頭下げるレベルだぞ。傲慢かつ愚劣・・一事が万事・・ってこんなことをつらつら書き連ねていることすら情けない。これが日本という国なのか。(アベノマスクまだ届いていませんが。)

また、健康な一人暮らしの50台の男性が、一人は軽症で自宅待機の間に、一人は検査を待つ間に、急に重症化して亡くなったという話を聞く。ほら〜・・これはほんまにリアルに怖い。わたしだけでなく、知人・友人にも一人暮らしは多い。SNSなどで定期的に情報発信している人は消息わかるけど、そうでない人たちとはお互い生存確認しなければ・・。そのうちのひとりに今日LINEで言ったこと。「少しでも異変あったら遠慮してちゃダメよ。遠慮してたら殺されちゃうから」。ほんまに。COVID-19に、あるいは医療崩壊によって別の病気や事故で(手術をずっと待たされている人がいるという)、そしてまた経済的困窮で、殺される危険のある人たちがわたしを含めてどれだけいることか・・。今日になって岡江久美子さんの訃報に接したのだけれど、よく聞いてみるとこの方も最初の発熱から少し(4日間?)待てと言われ、3日目に急に悪くなって病院に担ぎ込まれたという。ほ〜ら〜おとなしく待ってたらあかんのやって!!癌の治療後で免疫力が弱くなっていたというのは後出しの言い訳だろう。それなら「待て」ではないでしょうが・・。

こうやって殺される殺されると喚きたてるのも、もちろん殺されるつもりなんかないからです。万が一わたしが死んだら、それは殺されたのだからね!・・と言っておく。

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向こうは家庭持ちだから独りもん同士の生存確認ではないけれど、昨日今日ひとしきりLINEでおしゃべりしたある友人と、こもりきり暮らしに効くのはやっぱりドラマの一気見よね〜って。いろいろ話題に出た中で、彼女がわたしに勧めたわたしの未見分は『鬼滅の刃』と『ゲーム・オブ・スローンズ』。前者、これに限らずアニメはわたしの弱点。後者、途中で挫折していて今や登場人物も見分けられない・・でも、見直すとすれば今しかないかな? 明日から再チャレンジしてみよう。

わたしが向こうに勧めたのは『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』。早速見てくれて絶賛の嵐だったのだが・・「ピッコロ奏者役のマーク・ブルームってコロナで亡くなってるんですね」って。教えられた。・・知らなかった。迂闊だった。そんな・・。

いったいどれだけの貴重な才能が、このコロナ禍で喪われるのだろう? それもまた恐ろしくて悲しい。そして命を失うまではなかったとしても、生活の基盤をなくしてしまうアーティストがどれぐらいいることだろう。藝術が殺される・・。