稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

国に殺される・・

本当に「国に殺される」事態になっている・・。

無為無策のままお題目のように「安心安全」を唱えてさえいればそれこそ「言霊」効果で感染が収まるとでも思っていたのか、誰の意見にも耳を貸さずただ面子のためだけ?あるいは金メダルラッシュで支持急上昇を図るという「賭け」のためだけ?にオリンピック強行し、案の定、ほんまに言葉の本来の意味での「案の定」感染爆発する。

そしてそれからがさらにひどい。重症でない限り「自宅療養」だと。死ぬ一歩手前でないと入院させないということ!? 自宅で「療養」できるような(おとなしく寝てれば自然治癒するような)病気ではないんだから、それはイコール必要な医療を加えないということになり、黙ってとっとと死んでいけということになる。「中等症」といえば人工呼吸器が必要な段階の一歩手前で、誰しも「これまでに経験のしたことのない」苦しさを体験するという。一人暮らしの人間には無理だし、家族がいれば家族中に感染が広がるだろう。しかも軽症から重症へあっという間に悪化するのが特徴とも言われるこの病気、重症とすら(あるいはそもそも軽症とすら)診断されずにむざむざ家で死ぬ人が(これまでもいっぱいいたはずだけど)もっと増えるだろう。

こんな冷酷で悪辣な政策、どこの国でも見たことない。まさしく「国に殺される」人が続出するだろう。また検査件数があくまで少なく少なく抑えられ、明らかに後遺症と思われるケースでも(既に病気自体が過ぎ去ってからの検査なので)陰性と出ればCOVID-19のものとはカウントされない、感染者・死者の本当の数が数えられない状況では、感染者数も死者数も、今後もものすごい勢いで出るだろうけど、常に少なく少なく報告され(大本営発表では犠牲は常に少なく発表される)、人々の目に触れないところで弱者が続々と犠牲になるわけだ・・。ほんまにこんなにひどいことになるとは・・。

こないだ『東京自転車節』見ながら、最初の緊急事態宣言の頃は、そうか200人とか300人とかのレベルだったんだ〜と思い出す。ヨーロッパの3000人とか4000人とかと桁が違うんだ・・とか、日本人はなぜか感染しにくいファクターXがあって・・とか言ってた。それが、ワクチン接種に乗り遅れ、検査数をあくまで低く抑え、隔離などの適切な措置を取らず、そしてGoToやらオリンピックやら利権がらみは残らず強行して、このひどい状況・・。東京4000人とか言ってるけど実はその10倍はいるのではないか?

もちろん暗愚そのものの首相を頂いたポンコツ政府とその腐敗政治が招いた大惨事だけど、それを許した国民も悪いよなぁ・・。それでもまだ首相を擁護し、少しでも政府批判をする人々を「反日」と決めつけるウヨの人たちだけを言うんじゃないの。何やかや言いながら現状に甘んじて横並びがいいとする日本人。少しでも目立つ人々、異質な人々を叩きたがる日本人、身内(自分たちと同等の人々)には甘い一方で、他者への想像力や共感力を徹底的に欠いた日本人。わたしの知人にも「飲食業の人たちは補償金たくさん貰ってるんでしょ?かえって得やん」と言い放った人がいた。東日本大震災の時なども「がっぽり補償金もらって新しい家建てていいねえ」などという声があったという。そうやって弱者同士足を引っ張りあっているうちに自分たちを餌食にしてそれこそがっぽり儲けている強者を縦(ほしいまま)にのさばらせておく・・。

入院させないということは、欧米の医療崩壊時のように病院の廊下に緊急の病床並べるとか、中国が武漢でやったように突貫工事の大病院に感染者のベッドを並べるとか、ああいうこともしないことになる。感染者、症状が悪化して死んでいく人は自宅に隠され、可視化されないということでもある。「テレビに映らないことはなかったことにする」メディアも視聴者も悪い。『パンケーキを毒見する』でばたばた倒れていく羊たちになっていくところが恐ろしい。