稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

無観客配信ライブなど

住宅確保給付金、もらう気満々でいたのだが、実際、収入が落ち込んだ月はまるっきり基準に入るのだが、よくよく条件を確かめてみると資産額のところで引っかかることがわかり、あえなく断念した。しかしこの資産額の基準、低過ぎないか? 特に、家族のある世帯に比べて単身世帯の基準。いくら単身だからといって、わたしみたいに年取って単身生活の長い人間が、これほどギリギリの貯金額でやっていけてるはずがない。「単身世帯」といって行政の想定している層がちょっと狭過ぎる感じがするのだが・・。なんだかいちいち法や行政のやることが気に障る・・。
さて、今週から仕事やら何やらまたいろいろ動き始める。それはうれしいけどマスクやらソーシャル・ディスタンスやらが鬱陶しいな。今更だけど、マスク嫌い。無言散歩のうちはマスクしない。人としゃべる必要のあるときだけする。一度、マスクなしで散歩しているわたしにわざわざ近寄って来て「マスクしないんですか?」と言ってきたおばさんがいた。長くしゃべりたくなかったので理由を言わず「しないんです」とだけ言うと、それ以上言わずに離れて行きはったけど・・。ホントは、散歩中にもすれちがう人と挨拶なとちょっとおしゃべりなとしたいよね。それができず、お互いの息がかからないようになんとなく顔をそむけてすれちがうのも嫌な感じ。
昨日はまた淀川沿いをずっとさかのぼり、城北わんどまで行く散歩コース。日曜日とあって家族連れや釣り客がたくさんいた。子どもたちの表情が明るい。この長足散歩の習慣、世の中元どおりになっても続けようかな。いまは帰途も徒歩にしてるのでこの辺りが限界だけど、片道を電車・バスにしておくと、もっと遠くまで足を伸ばせる。ほかにもまだ試していない長足散歩のコースあるので、追々試してみよう。
川沿いを歩くと、どこの川でも(あるいは今のご時世でなくても)音楽の練習やってるひとたちをよく見かける。川沿いの風景をiPhone動画に収めていて、その音が入ったりするとちょっとうれしい。なぜか昨日の淀川沿いでは金管楽器の音ばっかり聞こえてた。吹奏楽っぽいのもジャズっぽいのもポップスぽいのも。ある二人連れは、ギターとサックスというめずらしい(?)編成。ギターが伴奏してサックスがヨナぬきの親しみやすいメロディ(多分オリジナル)を奏でていた。単に友達同士がそこで合わせていただけかな?
韓国でクラブがまた感染源になってたし、映画館、美術館、図書館みたいに比較的安全が保てそうなところはだんだん開いていっても、ライブハウスとかは一番最後になるだろうか? うーん残念! なにか工夫した上で、オープンスペースでのコンサートとか開けないだろうか?
Zoom使った配信映画(あのおなじみのかたち)もちょと飽きてきたけど、また世界中でやってる音楽コラボも音をあとから重ねて編集しているけど、神戸は塩屋の旧グッゲンハイム邸でやってた無観客配信ライブが面白かったな。ほんまにその場で、リアルタイムに、遠くにいる複数のミュージシャンが遠隔セッションしている。Zoomとかだと音ズレがあるんで専用の音楽ソフトのシステムを使うんだそうだけど、それでも「テレパシーで合わせる」とか言うてはったけど・・。
これまで3回やってたやつ、わたしは1回をのぞいてライブで視聴した(投げ銭もした)けど、まだアーカイブに残っている。YouTubeでGuggenheim Houseのチャンネルを検索してみてください。こういう試みもいろいろやってほしいなと思います。
あと、やはりYouTubeで無料で配信されてた坂本龍一のincompleteのシリーズが素晴らしかった。わたしも見上げてiPhoneに収めていた満月の夜に・・。

配信映画三昧

朝から雨なので近所の商店街を何度か行ったり来たりして散歩にする。

雨にもかかわらず、いや雨だからか、人が結構多い。まぁ、ここは自粛期間を通じてそれなりに人通りはあったけど、人々の表情が違うかな? パチンコ屋が早速開いている。外から覗くとそれほど混んでなくてみんな間隔開けて座ってて無言で打つだけだから、別に危険でもなんでもないんじゃない?と思う。わたしはパチンコ打たないけど。また、飲食店が明らかに活気づいている。テイクアウトだけでなく店内で飲食してる人もそれなりにたくさんいる。

マスク、こないだまで50枚入1500円を付けてたやつが今日は1300円に下がってるのを見かけた。また、どこやらの記事で見かけたのだが、アベノマスクのあの布製のやつ、そもそも仕様からしてダメダメなんですって? ガーゼを人間が折って作るのでどうしても衛生的に問題が出やすい。かえって大量生産の不織布の安物のほうが衛生的らしい。なんてブサイクなこと。まだ届いてないけどほんまにもう要らんし・・。

で、その要らんマスクに加えてまだなーんも受け取ってない。10万円もそもそもマイナンバーカードを作らない主義でここまで来たんで、通知を待つしかないが、カード持ってる人だけの特権であるそのウェブ申請も何かと問題多いという。これまたブサイクな・・。

単にテレビ映りがいいのと「大阪モデル」とか通りのいいことを言ったせいで、吉村知事が人気あるらしい。いや、大阪の医療・保険態勢を脆弱にしたのはそもそも維新やし、検察庁法のことについても自民に乗っかってるのが維新やん。松井市長の雨ガッパ集めにしたって十三市民病院のことにしたって、ちゃんと彼らのやり口を見ている人たちは騙されないはずなのだけど・・なんか、変に、在阪のテレビとか芸人とか身贔屓?みたいなもので、地元に(周囲にも)彼らを持ち上げる声が多くて嫌なのよね。

吉村の「大阪モデル」とやらも科学的根拠あまりないらしいけれど、休業要請が緩むのはちょっとうれしい。休館中の映画館もすぐ明日からではないけど来週、再来週あたりに開く。図書館とか美術館も少しずつ。来週からは、仕事も一部戻ってくる。人としゃべるときには必ずマスクをつけるとか、ソーシャル・ディスタンスとか、面倒なルールがしばらくは続くけど、感染が再び広がらないよう、少しずつ元どおりの生活になっていけばいいな。

今となってはかなり以前に思えるけどそれほど以前でもないかな。イギリスが他のヨーロッパ諸国とは違ってロックダウンという対策を取らず集団免疫という考え方でやると聞いて、それいいやんと思ったことがあったけど、すぐにロックダウンに切り替え、おまけに首相自身が感染ということになって、そういう方針でやる国はないと思い込んでたが、なんとスウェーデンがそれでやってるんですってね。同じ北欧でもフィンランドなどはかなり早い時期に封じ込めという対策を取って成功している、逆にスウェーデンはロックダウンを一切やらず、市民は普通の生活をしていて、いまCOVID-19による死者数の割合が世界でもえらく高くて問題になっているらしい。ところが、イタリアなどのような医療崩壊を起こしていない、という。で、ここからが怖いのよ。なぜ医療崩壊を起こさないかというと、よっぽど医療態勢がしっかりしているから、というのではなく、いや、ある意味「医療体制」がしっかりしているわけだけど、徹底した医療資源の管理が行われているからだという。トリアージといえば聞こえはいいが、つまりは、助かりそうにない人には貴重な医療資源は回さず、さっさと死なせるということね。高齢の死者が多いそうだけどなるほど老い先短い人なんて助けてくれそうにないやん。ブラジルとか、アメリカとか、まだまだ感染が広まりそうなところでも、トランプとかボルソナロとかの方針で(好みで?あるいは利権とかで?)自粛はよそう方式でいくらしいのだけど、一体どうなることやら・・? スウェーデン方式も残酷だけど、それよりももっと野蛮で、ものすごくえげつない命の選択(命の切り捨て)が行われそうで、これまた恐ろしい。アフリカとか医療資源が明らかに乏しい国々に広がると、本当に一体どうなってしまうのやら恐ろしい・・。

ワクチンとか特効薬とかが開発されるにはまだ間があるようで、世界はまだまだ元には戻らないだろう。それまで世界のあちこちがどうなっていくのか、日本がこれほどへなちょこな対策でやってるのに、死者数が少ないのは一体なんなのか? COVID-19にカウントされず表に出てこない死者数も多いんだろうけど、それにしてもやっぱりイタリアやフランスやニューヨークなんかの話などに聞く凄まじさとは全く違うもんね。

とか書いてるとまたまたコロナ話にばっかりなってしまった。

来週から少し仕事が戻ってくるとなると、家に閉じこもって配信映画三昧というのもあまりできなくなるな。シネマテーク・フランセーズのウェブページに上がってる映画とか、vimeoとかYouTubeとか、ほかドイツなどヨーロッパのサイトとか、いろいろ教えてもらっては見に走りあれもこれも見たいのだが、なかなか追いつかない・・。

ミニシアター支援活動の次には、映画配給会社の支援活動「Help! The 映画配給会社プロジェクト」も始まり、ここに参加しているどの配給会社のどの作品も何度でも見たいものばっかり!

note.comいや、早速2社の見放題パックを購入したんだけど(どの会社のかは特に秘しておく)、さて、これから3ヶ月のあいだに何をどれだけ見られるか・・。ミニシアター・エイドの「サンクス・シアター」のラインナップもめちゃ豪華で、これまた何をみるか、いつ見るか、悩ましいところである。

中之島薔薇園

暑い一日でしたね!さすがにもう要らんわとストーブを蔵いこみ、毛布を洗濯し、衣服を入れ替えた。「あるある」かもしれないがSkypeで人と会うときはボトムがおろそかになる。画面に映る上半身は毎日着替えるが、ボトムはずっとおんなしだったりする。・・結果、あんまり服を出さずに最小限で着回してズボラする。ヴァーチャルでしか人と会わない日には、化粧もおろそかになり、最後の香水を省略する。体臭は伝わらないもんね。もっとも、香水には(オーデコロンぐらいでさえ)すごく敏感な人(子どもも)がいるので、むしろ付けない今が正解かもしれない。ずっと家にいる人の中にはお風呂をズボラする人もいるそうで、さすがにそれはないけれど・・。

散歩道。淀川をずっと河口に向かって歩く道を発見したので、次は、大川をずっと河口へ向かって歩くというのを試みた。いつもは桜ノ宮公園から川崎橋、天満橋、天神橋、なにわ橋と来たあたりで(あるいは大江橋淀屋橋まで歩いて)あとは引き返すのが常であったが、そこから先をまたずっと歩いてみたくなった。大川の流れに沿ってぐるーっと下るとちと大変過ぎるので、自宅から梅田の街中を横切って、まず大江橋まで出て、そこから西へ西へと歩くことにする。中之島の西の端まで歩き(西の端はわりと素っ気無い)、対岸の中央卸売市場の傍を安治川沿いにちょっと下り、そのあたりから引き返すことにする。安治川をさらに下れば隧道のあるあたりまで来る。シネ・ヌーヴォまであと少し。淀川を下れば七藝に徒歩で行けることもわかったし、大川を下ればヌーヴォにも行けることがわかった。そもそも、いまの住所に居を定めたのは、梅田あたりの主な映画館に徒歩で行けることが一大メリットであったのだけど、これでほとんど、行きつけのどの映画館にも歩いて行けることがわかったな。御堂筋どんどん下ればなんば周辺も大丈夫だし。あべのアポロシネマだけはさすがにしんどいか・・(片道歩いて帰り電車なら大丈夫かな)。

というわけで、中之島はいつもの散歩コースに悠々入るわけだけど、いまの時期だと薔薇園が盛り。いつもの年はむしろ冷淡で、たまたま仕事や習いごとや美術館や図書館に寄る時などに通りかかれば、なおかつ時間的・精神的余裕があるときに限り、ちょっと見て行こうかなと降りて歩く程度のことでした。無頓着で折角の薔薇の季節を逃すことも多かった。それが今年は、散歩コースに入ってしまうもので何度も訪れている。いろんな時間帯が良いし、蕾の状態、開いた状態、いろんな品種があってそれぞれにとても綺麗で、しかも香りがとても佳い。品種によってはまだこれからのものもあるし、来月までは楽しめるかな・・。

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ジャスミン・茉莉花・melur・ヤスミン

近所の商店街のマスク販売状況。2〜3週間ほど前からあちこちのお店で売られ始めたマスク、最初見かけた頃は50枚入4900円とかシャープの一流品並みの値段つけてたと記憶する。それがちょっとの間に3900円になり2900円になり、今日見かけた最安値は1999円だった。それがよく見かけるパッケージのやつで、それとは別のパッケージの、やはり50枚入りで1500円つけてるのも見かけた。まだまだ下がるかな?

この値崩れが、商店街を通る人のほぼ誰も手に入れていないアベノマスクのおかげであるわけがないことは、子どもにだってわかる。安倍はそういうのを本気で信じている馬鹿なのか? 取り巻きが自分を持ち上げてくれる発言は、なんでもかんでも盲目的にその通りだと思っているのか?

流石に多くの人の怒りを買ったか「#検察庁法改正案に抗議します」に大勢の賛同が集まっているらしい。ホントにこのコロナ禍の真っ只中にここまであからさまな無理無体をようやる。でも、いつも通りに与野党対決の構図で採決すると、通ってしまうことになるんだよね。与党の中にもこんな暴挙はアカンと反対する人が出てこないと・・。民の怒りの声がなんとか反映されればよいのだが・・。

こんだけ慌てて通そうとするのだから、よっぽどヤバいのだろう。罪に問われるのが怖いのだ。黒川検事長にしたって、あんだけ安倍に有利な「不起訴」を繰り返してきたということは、また、こんだけ突き上げられても「定年退職する」と言わないのは、黒川本人に疚しいところがあるせいだろう。法案を首尾よく通せたとして、猶予のできたその数年間に、安倍を起訴し、黒川本人を起訴するための芽を、丹念に潰してまわるに違いない。一体どこの国のどこの時代の話よ?? こんなにわかりやすい独裁は・・。

  *

連休明けて、いろんなことが動き始めている。補助金とか給付金とか、もらえるものはもらわないと・・と思うのだが、混んでる窓口とか長い列とか長時間待たされるとか何よりも嫌いなわたし。ウェブとか電話とかもきっと今ものすごく混んでいるだろうから、ちょっと置いてからにする。それでもやっぱり混むだろうなぁ・・それに、なんか手続きめんどくさそうだしなぁ・・いざ申請してもまた却下とか不備とか減額とか言われたら嫌だなぁ・・とか。でも、めげていてはいけない。黙ってたら、待ってたら、なんの援助も得られない。いろいろハードル設けて、みんながめげて諦めてくれたらラッキーとか思ってるに違いない今の政府から、なんとか、なんらかの実になるものを引き出すためには、めげていてはいけないのだ・・。

  *

と、こんなこと書いてたらまた映画のことが書けなくなる。『タレンタイム 優しい歌』について書いておきます。「仮設の映画館」にて上映中。

Talentime - Wikipedia

仮設の映画館

・・なかなか書けなかったのは、やっぱりヤスミン・アフマド監督が若くして突然、本当に突然、亡くなってしまったことがあるかな? わたし、いっときマレーシア旅行にはまってて、毎年のようにエアアジアの安いチケットでマレーシアのあちこちに行ってたんですが(ただ単に観光に行ってただけですが)、マレーシアが好きになった主なきっかけは、ヤスミン・アフマド監督のいろんな映画なんですね。でも結果的に、マレーシアを何度も訪れたのは監督がいなくなってから後になってしまいました。

監督がゲストでいらしていた大阪アジアン映画祭、第2回だったか第3回だったかの年で、まだゲストと観客の距離がそれほど遠くなかった(いまのようにパンフレット買った客のみサイン会とかではなかった)ころ。まったく偶然のように監督と言葉を交わす機会があって(普段わたしはそういう図々しいことしないんですが・・)、そんな希少な機会に、わたしときたら、随分馬鹿なことしか喋れなかった。敬虔なムスリムである監督にそのことを少し聞いたあと、ヤスミンという監督のお名前について「ムスリム女性の名前ですね」とふと言ったところ「ちがうわ。お花の名前よ」と言われた。なぜだか「ヤスミン」がイコール「ジャスミン」だということが、わたしの頭から抜けていて、ムスリム女性の名に多い名前なので、なにか宗教的な名前だと思い込んでたのでした。しかも、なんでそんな話を監督にしたのかわからない。「え、ムスリムのお名前だと思ってました」と言うと、(わたしの思い違いを)いかにも面白く感じられたように微笑みながら、重ねて「いいえ、お花の名前ですよ」と。

『タレンタイム』はその時から2年後に撮られた作品になるけど、そのヒロインの名前が melur マレー語で「ジャスミン」の意だということが、劇中に明かされます。中国系の男の子二人、ひとりが歌いひとりが二胡で奏でた曲の名前が「茉莉花」で、その名前を持つ同級生を二人が密かに慕っていることが明らかにされるわけです。監督ときたら、ぬけぬけと自分の名前をヒロインの名前にしたわけですね。それだけ、ご自分のお名前を愛していたことがわかります。その名前の3通りの呼ばれ方でもわかるとおり、この映画の中の多言語ときたら・・みんな英語は共通に通じる言葉として普通に操るようなのですが、それぞれの家族でインド系の言葉(このたびはタミル語)、中国語、マレー語、おまけにヨークシャー英語と、しかもおしゃべりの最中に入れ替わったりして、よう通じるもんやなと感心させられます。そのなかでみんな、通じる思いも通じない思いも、軋轢も融和も和解もありながら、基本的にはおおらかなユーモアをもって関わりあって生きていますよね。主要登場人物もみんな素敵なのですが、脇役陣のそれぞれ魅力的なこと! また、タイのアピチャートポン・ウィーラセータクンの作品にもしょっちゅう出てくることですが、この世ならぬ存在がごく自然に現実の人間のすぐそばで生きているのも・・。死にゆく存在が死の天使に手渡された果物を食べるところ、恋のはじまりをたくさんの童児神が寿ぐ(ことほぐ)ところの美しさと言ったら!もちろんヤスミンのいつもの手、映画の前半で失われた存在が後半でひょっこり帰ってくるというモチーフも健在で、そのユーモラスな復活の仕方(しかもこの上なく悲痛な物語と共に語られる)にも泣きそうになりました。

このコロナ禍の時代を通じて、喪われるものはすごくたくさんある。わたしたちは決してこれ以前に戻ることはできない。同じではいられない。でも、同時に、喪われたものたちは、別のかたちでひょっこりごく身近なところに戻ってくるんだと思います。

ヤスミン監督のあらゆる映画を観て欲しい。どんなふうに戻ってくるか。そして戻ってきたものを、この世に残された者たちがどのように扱うか。いや、殊更大切になんぞ扱わないですよ。むしろぞんざいに、ごくあたりまえに、さりげなく・・。

そのかたちが、その喪われたものを愛おしむあらゆる作法が、コロナ禍を生き延びたあとのわたしたちの生き方にも関わってくるのではないのかな・・。

そのためには生き延びないとね。生き延びましょう。で、アベノマスクと一緒に、要らんもんは(むしろわたしたちが生き延びる邪魔をしようとあれこれ画策してんじゃないかと思しき百害あって一利なき政権なんぞ)一刻も早く葬り去ってしまいましょう!

 

 

他者への想像力

今夜も月見酒。月の暦によると月齢14日で満月とある。(なんでこんなふうにずれるときがあるのかわからない・・)。空が澄んでいてめちゃ明るい。けどベランダちと寒い。毛布にくるまって玉川の純米山廃無濾過生原酒雄町(この順でいいのかな?)すごく旨みのあるお酒!五臓六腑に沁み渡るとはこのことよ!!

どこかの記事で誰だったかが、このquarantine生活、毎日お酒を飲むのは危険です。せめて週に2度休肝日を設けましょう、みたいに書いてた人がいたけど、大きなお世話よ。確か精神科医の人だったと思う。そんなこと書かれると傷つくわよ。毎日飲んでるわたしは危険ですか? いや、そんなふうに誰かを二人称的に責めたいんじゃなくて客観的に一般的に(特にこういう精神のバランス崩しやすい今の時期)毎日飲むとアルコール依存症まっしぐらだから危険ですよみたいに書いたのだとおっしゃるのかもしれないけど、それって、どういうスタンスで発言してるんだ? 誰が読むことを想定してるんだ? 毎日飲まずに済む人が読んだなら、毎日飲むわたしみたいなやつを責める(もしくは貶める/クズだと決めつける)格好のネタにするだろう。わたしみたいに普段から毎晩飲んでて(辛うじてアルコール依存症にはなってないと思うけど)それでなんとか今も精神の均衡保ってる人間がそんな記事を目にしたら・・グサっとくる(あるいは人によっては自分をクズだと決めつける)・・ことを全く想像しないとしたら、それは精神科医を名乗る資格ないんじゃないの?

・・少なくとも山本先生なら絶対に口にしない。逆に、「そんなこと言われなくてもわかってる。わかっててできないのが人間。そんなふうにわかっててできないことを、なんでできないんだと責められ続け、長いこと耐え続けてるのが(精神病患者の)みなさん。苦労されてると思う。すごいなあと思う」みたいなことを(正確な文言ではないが)おっしゃってたもんね。・・そう。「仮設の映画館」で『精神0』見たのでした。これは劇場でもぜったいもう一度見ようと思ってるので、多分そこに行くいつもの劇場ではなく、他の劇場にお金を落とすかたちにした。

この山本先生のような、他者への想像力、他者への思いやり、他者を上からでなく下からでなくフラットに「共生の」視線でみるありかた・・。こういうのが決定的に欠けてるのが今の政権の中枢にいる人たち、安倍とか麻生とかではないか・・。何かを批判するときに人格攻撃とかはアカンと思うし、そういうことしたくないけど、どうしても彼らを見てるとテレビの画像から滲み出るなんだか人格的な欠陥を感じずにはおられない。特に安倍とかロボットみたい。あれは人間ではないんじゃないの? 他者への思いやりどころか想像力も見当たらない。腐心するのは保身と自己弁護と言い訳と牽強付会とナルシシスティックな自画自賛ばっかりで、ご満悦な表情見せるのは取り巻きにヨイショされてるときだけ・・強権使うのは自分の罪を隠蔽したりするときだけ。要は自分のことしか考えてない。幼い頃からそうだったのではないかと思わせる・・。麻生は麻生で人のことを蔑むばかりで下衆な発言しかしないし・・。例えば東日本大震災当時の民主党政権だって随分間違いを犯したし弱者ばっかりひどい目に遭うこともあったけど、今のコロナ危機に熱血漢の菅直人が総理だったら、少なくとも安倍みたいなああいう(ああ、めんどくせーみたいな)顔はしないだろうと思うし、総理の権限使うとすれば、何やら国民のためになることをできるだけすぐにやるために無理を通すみたいなことをしたと思う。それは例えば(嫌いだけど)石破茂みたいな人情派でも、(単独でこれが総理になったら大変だと思うけど)山本太郎でも、そう。安倍と麻生って想像しうる限り最悪なトップではないのか・・。もちろんパターナリスティックな政府を望むわけではなく、そうならないためには国民自身がしっかりしてないといけないんだけど・・。なんだか政権がダメなら国民もダメダメになるのか、自警団とか自分より弱いやつ叩くやつとか、維新みたいのに騙されるやつとか、ああ・・なんか書いてるとまた自分もダメダメになっていきそうだな。

って、今日は『タレンタイム』について書こうと思ってたのに・・

『精神0』についても書きたいのに・・。

また明日にします。『タレンタイム』の隠れモチーフ、月の光を浴びながら・・今夜はもうちょっと飲んで、またラウル・ルイスの続き見て、早めに寝ることにいたしますわん。

写真は月の出の時刻を狙って行った天満橋。と、もうちょっと歩いた源八橋。ちょうどライトアップが始まる時刻の大阪城を一緒に写せるかなと思ったら角度が少し違ってました。残念! インスタも見てくださってる方なら是非動画見てみてください。オリヴェイラの映画みたく、月の光のもとで魚が跳ねたよ。

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蟄居の日々

ABBAのDancing Queenの替え歌でquarantine 〜とかいうんじゃなくて蟄居という日本語があるじゃない。なんか、Skypeのお仕事以外はだらだら配信映画とか見て暮らし、一日2時間半ぐらいの散歩を日課とするいまの生活がけっこう安楽で、ここから出るのが怖くなってきたわ・・。正直言って生活そのものが安泰ならば(生活費が確保できるならば)仕事しないで蟄居してる方が圧倒的に楽だもんね。

今夜も月見酒。昨夜は朧月夜だったけど今夜は昼間の雲が今は綺麗に晴れて十三夜の月が冴えてます。毎晩月見酒。だって夜遅く帰ってくる仕事もなければ、遅くまで飲み歩いてることもない。

しかし、このまま収束に向かうんだろうか?日本の状況、検査数が少なすぎて実態が把握できてないという。大阪市立大学病院とか神戸中央市民病院とかの抗体検査で、けっこう多くの割合の人に抗体(つまりは感染した形跡)が出たという。そもそもフランスの保存検体の検査で、実は12月に既に跡の辿れない感染が見つかったという話も・・。スペイン風邪のように、これからもっとウイルスが強毒化して恐ろしい第二波がやってくるぞという予言も聞くし、いや実はいまのが第二波で第一波はもう過ぎているという説も・・。何が本当だった(本当に近かった)かは今はわからない。後から歴史的に記述されるんだろうけど。

人間の恐ろしさもまた。山梨から嘘ついて東京に帰った女の子は確かに軽率で考えなしだったかもしれないけど、それを全国ニュースでやる? 案の定、投げ込まれた獲物に襲いかかるピラニアよろしく生贄を血祭りにあげて狂喜する一団が現れる・・。生贄にされた女性とその家族が心配だわ。誰かちゃんと護ってあげている人がいるんだろうか?

夜の飲み屋街とか見ててちと不用心ではないかと思われる人々がいる反面、ちょっとしたことをあげつらっていちいちチクったり他県ナンバーの車を壊したりとか、自警団を気取る一団がいるらしい・・どれもこれも、前の戦時中とか関東大震災とかで経験済みなんちゃん? なんで学ばないのか・・というか、こういうのは繰り返すのか?

医療現場の人たちがどんだけひどい目に遭ってるかということはあんまり報道されてない。知人のFBで知ったのだけど、大阪では十三市民病院が院長にも誰にも知らされないまま、松井市長にいきなり新型コロナ専門病院に指定されてしまい、その後の状況が大変らしい。そこにいた患者さんたちも、そこで働いている人たちも・・あわせて、その人々が周囲からの差別に遭っているという話もひどい。

  *

とか書けば書くほど、問題だらけでこんな日本に住んでるのが嫌になるんだけど・・。

配信ドラマではhuluの無料期間中になんとかゲーム・オブ・スローンズ(GOTという略するそうですね)をコンプリート。なんだか順列組み合わせ式に誰かと誰かが結託し最後は誰がどの順番に死んで誰が生き残るか・・みたいな感じでしたが。でも悪役、癖のある役、イノセントな役、含めてみんなキャラクターが魅力的でなるほどハマる人がいるのもわかりましたよ。(・・とコンプリートしたくせに今ひとつハマってない人)。

「仮設の映画館」では『グリーン・ライ ~エコの嘘~』『タレンタイム〜優しい歌』『どこへ出しても恥かしい人』を視聴。一番楽しみな『精神0』はまだとってある。

他の無料配信映画、ことにシネマテークフランセーズのサイトからの映画。なぜかいっときものすごくつながりにくかった(というかすぐ止まったり落ちたりしてまともに見られなかった)ので半ば諦めてたのが、一昨日あたりからちゃんとまた見られるようになったので、見たい映画いっぱいあるんで焦って見ている状態。

ほかにもいろいろ書きたいこともあるのだけど・・今日はもうエネルギー切れ。新型コロナ状況について書き始めるとほかのことが書けなくなっちゃうな・・。次回は『タレンタイム』について是非とも書いておきたいことを書こう(と自分に誓う)。

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長い散歩

日課の沈黙独り散歩。いつものコースに飽きてきたので、少し変化をつけたり足を伸ばしたりしようかと思う。距離を稼ぐだけなら、歩くだけ歩いてしまいあとは電車やバスを使って帰ってくるという手があるのだけど、この期間は行きも帰りも徒歩でというのを自分に課しているので、どこまで行ってどこから引き返してくるかが問題になる。ちなみに同じ道を帰ることはまれで、同じコースであったとしても行きは河川敷、帰りは堤の上とか、変化をつける。

昨日は、長柄橋を渡って淀川の右岸を上流へ向けて歩くことにする。河川敷に下りて川に近い道を北上したけど、ここを通るのは初めて。長柄橋より上流で人の歩いて渡れる橋は菅原城北大橋までないので、そこまで頑張って歩くことにする。このところの散歩道で一番遠くまで歩いたかな。・・とはいえ、ものすごく遠くに見えた橋が、歩いてみるとそれほどでもなかった感じ。まぁ、海外であれ国内であれ、旅行すればわたしは歩きまくるから・・。タクシーとかを使わずひたすら歩くのです。

菅原城北大橋の上から下を見ると淀川わんどが見渡せる。城北のこの辺りはほとんど大きな池のようになっていて、小さな道があちこちについて釣り人が糸を垂れたり、子どもが遊んでたり。橋を渡りきるとそこは城北公園になってます。この時期ですが、けっこう人出がありました。

土手や河川敷を歩いたりジョギングしたりする人たちも、すれちがうときには近くを通らないようにするとか、追い抜いたり追い抜かれたりするときも微妙に離れるとか、やはり気をつけながら動いている。

これはまずいかな・・と思うのは、近所の市場や飲食店街。市場には相変わらず人が多過ぎだし、飲み屋ではみんな普通に飲み会やってるし・・。馴染みのお店も何軒か開けているところがあり、実は行きたくてしょーがないけど我慢している。歩いて来られる近所のおともだちは、高齢だったり家族持ちだったりなのでちょっと呼び出すのがためらわれる。一人でふらっと立ち寄りたいなと思うのだけど、なんせ飲食店はマスクはずさないといけないし、馴染みのお店に行ったらご店主とおしゃべりしないわけにはいかないし、もしわたしが無症状の感染者だったら・・と思うとやはり怖いのです。

・・しかしあと1ヶ月・・。耐えられるかな? 既にジムもまた1ヶ月閉まることが決まっている。まだまだ長い散歩になる。

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