稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

風の電話

ただいま新幹線の中。暇なので・・以前書き留めておいた感想など。

『風の電話』諏訪敦彦

kazenodenwa.comこれも最初に観たときとちょっと感想が変わりつつある。ただただ感心してこんなに入ってない(観客が少ない)のはあまりに惜しい。もっとたくさんの人に見て欲しいと吠えたい気持ちだったけど(まあ、できるだけたくさんの人にこのホンモノの映画を味わって欲しいというのはいまでも変わらないが)。
途中で、この映画に出てくる家族たち、どの家族もどの家族も欠損を抱えていることに気づくのだが、そのとき不意に、「完全な家族」が目の前に現れる奇跡の美しい瞬間・・。そして震災の傷痕を遺した現地での、その「完全な家族」の全き不在が映りこんでいるかのような、光に満ちた美しいシーン・・そして俳優たちの繊細この上ない演技・・というよりその時その時のたたずまい
特にモトーラ世理奈ちゃん、ようやったなと思います。しんどかっただろうなぁ・・と。残念ながら『少女邂逅』見てないけど、何で見たんだっけか?不思議な存在感の子やなぁと思ってたけど・・。
「風の電話」の存在は以前から知っていて、なんかのドキュメンタリーで見たんだっけか? それともなんかの劇映画かドラマかで使われていたんだっけか? それはともかくこの題材を扱うのに考えうる限り最良の監督の、素晴らしい演出だったと思います。