稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

Netflix『Followers』とか『火花』とか

「空港ピアノ」の再放送でシチリア島をやってる・・背後には人がいっぱい。こんな光景はいつ戻るんだろうか? わたし、いつか行けるんだろうか?(状況落ち着いたところで仕事が元どおり返ってくるとは思えないので、海外旅行行けるような家計にはもう二度と戻れないような気もする・・)。「空港ピアノ」(と「駅ピアノ」)のシリーズも、しばらくは新作撮れないだろうなぁ・・。

こないだ友人と喋ってて可笑しかったこと。わたしがあと1巻(まき)というところであやうくトイレットペーパー買えたよという話をすると、「言ってくれればよかったのに。ウチ、何もなくても(12ロールで1個のやつを)4〜5個は買いだめしてあるで」。「なんでまた?!」「(買うつもりなくても街で)安いやつを見かけると思わず買ってしまう」んだそうだ。家の広さもあろう。わたしなんて、そういう買い方してると置いとく場所がなくなるもんね。一方、以前も書いたとおり偶然のタイミングで使い捨て紙マスクを買うことができた話をすると、先方、マスクの買い置きはなかったそうなのだが、「家中かき回すと10個ぐらい出てきた」と言う。「どこをどうかき回せばマスクなんて出てくるのん?」「バッグがたくさんあるのでその中に入ってたりする」の返事であった・・。これって大阪のおばちゃんに特徴的というのでもなさそうだが、いざという時に強いのはこういう人なんだろうか?

ちなみに何日か前も、ドラッグストアの前を通りかかると「マスクあります!」と店の人が叫んでた。わたしは、こないだ買ったのがもうしばらく持ちそうだし、このたびはパスすることにする。アベノマスクもパスできないだろうか? 一律現金給付にすると国会議員みたいに必要ない人の手にも届いてしまうって?でもそういうのは確定申告の時とかに取り戻すことできるでしょ? 要らんマスクなんて送ってこられても扱いに困る。マスク要らんから別のもん送って(現金とか)という仕組みにできんもんかね?

ちなみにわたしが使ってるマスクのうちの洗って再利用できるやつは、(仕事先でどうしても必要とのことで急いで確保した時にそれしかなかったので)黒マスク。ま、香港ピープルに共闘の意を示すためでもあるから・・と自分的には納得することにしたのだが、鏡で見るとやっぱり盗賊みたいで怪しいなぁ・・。しかしこれは笑い話ではなく、アメリカでは、たとえ黒マスクでなくても、アフリカ系とかヒスパニック系の人がマスクすると犯罪者だと思われかねないのでマスクしにくいという状況があるらしい・・。

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Netflixを今月でいったん解約することにした。(その代わりU-NEXTの1ヵ月無料を試すことにする)。ちとNetflix疲れ。オリジナルのシリーズがたくさんあり、映画作品もなんだけど、ドラマとかドキュメンタリーとかがシリーズになってて、その一気見ばかりやってると、さすがに疲れてきてしまった・・。ここに書いてなかったので、追々書いていきますが・・。

日本のドラマで一気見したのが、まず『火花』(2016)。わたし、これ、板尾創路が監督した映画版(2017)しか見てなくて、その時に別のキャストでテレビ版もあることを知ったのだけど、映画版の菅田将暉桐谷健太が、テレビ版ではそれぞれ林遣都波岡一喜であると聞き、それは映画版の方やろうと勝手に思いこんでしまったのでした。林遣都はイケメン過ぎるし、同じ関西とはいえ京都の子(実際には大津の子)やし。ところがどうしてどうして・・林遣都の力を思い知らされましたわ・・あの綺麗な顔で、ちょっと姿勢や歩き方や喋り方をやつすだけで、その顔通りの顔で、きっちり情けない主人公像を創りあげていること! 波岡一喜の狂気ぶりも見事だったし、それぞれの相方を実際の漫才師がやってるんだけど、それぞれまた良かったし・・。何よりも映像がめちゃ綺麗で、演出や編集も凝っていて、え?何これ?ってあらためてクレジット見ると、廣木隆一が総監督を務め、白石和彌沖田修一など名だたる監督が各話を演出している・・。これ見逃したままだと後悔するところでしたわ・・。

あと、新しいやつで蜷川実花の『Followers』(2020) 。いつもいつもの実花さんの女の子の(女にとって都合の良い)ファンタジー満載で、いつもいつもの実花さんの原色溢れる派手で華やかで綺麗な映像満載で、都会的な主人公らの人物像もセリフや演出のテンポも良くて、楽しく楽しく全編一気見しました。池田エライザって、やっぱりええわぁ・・。もちろん中谷美紀も。あと金子ノブアキとか板谷由夏とか中島美嘉とか、もちろんもちろんの夏木マリとか、他のキャストもところを得て見事でした!

池田エライザさん、監督業もやるんだそうで、期待してます!

Netflix最終日となった昨日は、あらためて『マリッジ・ストーリー』見てました。中盤、停電になったスカーレット・ヨハンソンの家をアダム・ドライヴァーと子ども(Azhy Robertson)が訪ねるシークエンスが好きでね・・。母が息子を迎える両手にぎにぎの仕草。眉間に皺寄せて元夫の髪を切る元妻。眠ってしまった子どもを元夫が「僕の番だ」と元妻から受けとって抱きかかえるとこ(受け渡しのカット割)。そして三人が扉のこちらと向こうに分かれて一緒に扉を閉めるとこ・・。Noah Baumbachって、なんでこう夫婦と子どもの小さな共同体の機微、すれちがう夫婦の機微をこんなふうに描けるんだろう・・?

この温かいちいさな共同体は、しかしもちろん永遠ではなく、変化し崩壊していくんだけど(だからこそいとおしいのだけど)、このたびのCOVID-19危機は、それぞれの人がそれぞれに持っている共同体(二人という最小の単位であれ)の絆をあらためて確かにしなおす機会でもあるんだろうね。それが温かいものであれ、荒々しいものであれ・・(外出制限が続くとDVが増えるというニュースを聞く)。公園を散歩しているカップルや家族を見ながらそう思ってました。コロナの時代の愛は、今みんなが現にそれを生きているのでしょうよ。

「出逢って2秒で恋に落ちた」って?…いやわたしなんてもっと短かったし…☺️