稍ゝおも

ややおもしろく、ややおもたく、jajaのJa,Ja,おもうこと

この流れを食い止めないと・・

中曽根の"国葬"にずらり並んだ自衛隊の制服見て「背筋がゾッとする」と思った人、多いと思うけど、そりゃ「ゾッとする」という方が正しい感覚。どう見てもナチスとか北朝鮮とかスターリンソ連とかしか連想しない。おまけに各方面に弔意を要請し(強制はしていないというが「恫喝」だろう)それに唯々諾々と従った向きがいる・・。

アベ政権もひどいと思ったが、スガになるとそれに輪をかけてどんどん一党独裁化している・・。グループインタビューとやら、自分に対する批判的な質問は一切許さんぞというスガの小心さを見せていっそ滑稽ではあるが、同じような小心さがスターリンの行った粛清の嵐の契機だったことを思えば、昔っから自分の意に沿わない者を外しまくって来たというスガの陰険さを見過ごしてはいけないだろう。

学術会議のことにしたって・・実は問題は至って簡単「任用権の濫用」だけでしょ。天皇内閣総理大臣の任命権があるからといって天皇が「次の総理大臣候補は自分好みではない。任命しません」と言うてるようなもんやん。その部分だけが全てなのに、論点をずらしまくること。

DVで「夫が妻を殴った」。その「夫の暴力」がいけない、で終わりなのに、妻の側に問題があったからと言うてるようなもん。たまたまその妻が学者の団体だったからといって、妻の方が「学問の自由の侵害」を問題にするのはええとしても、その学術会議のありかたが問題だと夫の側が妻のあり方にあれこれ文句言うのはどうしたって間違ってるでしょ。まずは暴力を正せ。(つまり「任命拒否」を引っ込めろ)。

これに対するいろんな学者さんたちの言うこと、世界の雑誌や新聞などの言うことも含めて、本当に真っ当な意見しかないのだけれど、これに対し「学者憎し」のデマをばらまきまくって、逆にこれを非難する人々がいるというのも・・(特に橋下のコメントにはのけぞった。この人大衆迎合主義なのでおんなじように思っている層が一定数いることを見越してそういうデマをばら撒いているわけだ)。つまりは殴られた側の妻を非難する向きが複数あり、またそれに同調する人々がいるようなもん。ここもDVに似ていて「妻は夫の稼いでくる金を使ってのほほんと暮らしてるだけだろ。そのくせなんでエラそーな顔して一人前の口聞いてんだ」と、もの言う女性たちを非難する男たちとおんなじセンスで、「学者なんてお国からたっぷり税金もらって役にも立たない研究してのほほんと暮らしてるだけだろ。そのくせなんでエラそーな口聞いて庶民をバカにしてんだ」というような恨み辛み憎しみ・・。そういう憎しみを持っている層が一定数いるのもものすごく嫌な感じで、反知性主義がここまで広がってるのかと思うと・・。トランプのアメリカを嗤っていられない、習近平一党独裁恐怖政治を非難してばかりはいられない、明日は我が身。いや、もう、日本ていう国はそうなっているのか・・。こんな政権を支持している人がまだ半数以上いるなんて・・。

しかし反知性主義につける薬は・・なんなんだろ? 学者さんたち、一部をのぞいてそんなにええ暮らしをしているわけではない。庶民を搾取しているのはインテリ階級ではなく資本家階級でしょ(いま政権にいる人たちやそのおともだちの企業トップらとか)。むしろ博士号取ってもワーキングプアを脱しきれない人々がいる世の中だもの。頭が良い人、常人には届かないようなセンスを持ってる人、学者やインテリや芸術家を大事にしないとその国は滅びますぜ・・。

このかんひまなのでいろいろ映画見たり演劇見たり美術展や写真展見たり、ホントはそんなこと書きたいのだけど、これだけはやっぱり書いておかねばと・・書きました。

ほんとに切実に、いまの日本、おかしいと思う。この流れを食い止めないとほんまにどこまで行ってしまうのか・・