一昨晩あたりから満月、十六夜あたりまで、天気が良い限りはベランダ月見酒の日が続く。風がある晩はまだマシだけど、本当は冷房の効いた室内にいる方が心地良い。にもかかわらずなんで「月見酒」に拘泥するかといえば、「酒飲み相手」が欲しいんだろな。
「独り酒」が長らくできず、酒を飲むときは誰かと飲みたい（その誰かがいないのが苦痛でたまらない）日々が長年続いたので、かえってそれがわたしの精神状態を悪化させ、むしろこだわりなく一人で飲めるようになってから安定した。それでもやはり、酌の相手は欲しいんだと思う。月は、飲み相手なのだ。
昨夜はしかしそのあと、寝床に入ってからわたしにしてはめずらしく、なかなか寝付けなかった。ちょっとした現実のできごとをクヨクヨ考えてるうちに不安がふくらみ、あれこれ不安要素を数え始めればキリがなく、布団のなかで身悶えた。
ようやく4時過ぎからとろとろ寝て、まあ4時間ぐらいは寝たんでどってことないけど。で、起きてみるとわりとスッキリ気分で、昨夜の不安はどこへやら。
・・考えてみれば、不安がたくさんあるので寝付けなかったというより、なんらかの身体の事情でなかなか眠気が来ないので、不安を数えあげてしまった・・と順序が逆なんじゃないかなと思った。
でもまあ、コロナ禍始まってからずっと、2年目になってからももうずっと気分は低調。仕事が少なく収入も戻らないし生きていくにもかつかつで、展望もないしね。まぁ・・これまで生きてきて一番落ち込んだとき（鬱鬱してていつ死んでもおかしくないと思われたとき）よりはマシだけど。30%出力ぐらいの低空飛行かな？
国民全体にワクチンが行き渡るのが早いのか（若い人たちや子どもにワクチンを打つことの是非はともかくとして）、画期的な治療法が出てくるのが早いのか、あるいはさらに感染力を強めた変異株が出てくるのか・・。
まだまだコロナ禍続きそうで・・（いったいマスクなしで出歩けるようになるのはいつなのか・・）。
東京でますます感染拡大。さらに拡大する見込みだという。そりゃー何ひとつ実効性ある対策してないんだから当然だろう。
お酒ばかりを悪者にしてたって、一方でオリンピックだけは特別扱いで次々と枷（かせ）が外れ箍（たが）が緩み、ゆるゆるになっていく一方なんで、そこから感染拡大もあるだろうし、だいいち我慢を強いられている一般人が「これじゃーやってられないよ」になるのも当然。
それでも競技だけはやるんだ、って強行するんなら、なんとでもできてしまうんだろうけど・・。
あらゆる意味で恐ろしいし虚しい。ある意味、コロナの時代の象徴、今のダメダメ日本のショーケースになるんだろう。この緊急事態下の、しかもますます感染拡大するなかでの、全く「安全安心」でもなければ「公平」でもない、いろんなお題目をすべてぶち壊して、ただただ開催することだけが自己目的化するオリンピックは・・。
今からでも、始まってからでも、ほんまにやめて欲しいと思う。悪夢見ているようだ。
